カモメラン 山と野草のトレッキング

カモメラン
鴎蘭 2007.6.17 木祖
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珍しい白色のカモメランを一輪見つけた。
この花はペアで咲く。緑の小葉が翼になって羽ばたくように。



おしとやかな容姿だが、水の中の獲物を狙っているような眼差しは精悍ともとれる。



時にはひょうきんに、ときには優雅に、人知れぬ森の海を乱舞している。

僕はカメラを忘れた。レンズとメディアだけ持っている間抜け。
撮り終わったUさんのカメラを借りて何とか撮影。ありがとう。


木祖のNさん、Kさんに。
ありがとうの感謝の気持ち
極々近しい旧知の山野草撮影仲間を誘って、カモメランが棲息する秘密の花園を訪ねた。昨年Kさんの案内で訪れた場所。今回はKさんもNさんも地元主催の鉢伏山登山に駆り出されているので、僕が案内した。この沢は崩落が激しいので、慎重にヤブコギしながら下り、沢を渡渉して対岸斜面を激登り。落葉の急斜面は崩れやすいので、植生に気を遣いながら登る。やっぱり初めに見つけたのは妻。草丈10cmに満たない小さな花は、落葉に隠れるように咲いていた。

まわり20mほどに、10輪の開花を認めた。まだ花をつけない葉が多いので、足元に気を遣いながら撮影。あっと言う間に時は流れた。幸いだったことはアルビノの白い花。実に幸運。仲間も満足の顔々。これで念願の約束は果たせました。

この花園は荒らしたくない。二度と来ない決心で瞼に焼付け帰路に。

アルビノ現象について。
メラニン色素が欠落して白色化する現象で、超塩基性蛇紋岩の地質に現れることが多い。近親結婚による突然変異で起こることもある。