八月の乗鞍岳 山と野草のトレッキング

乗鞍岳
2007.08.12
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左/富士見岳から槍・穂高連峰を望む。右/不消ヶ池(きえずがいけ)と恵比寿岳。



お盆にチングルマがまだ健在。今年は二週間、遅れているようです。


ミヤマキンバイ・ヨツバシオガマ・ウサギギク・コイワカガミ


ミネズオウ・ヒメクワダカ・コマクサ
さすがにコマクサは時期遅れ。それでも富士見岳周辺にはたくさん咲いていました。

その他に見かけた花
ミヤマダイコンソウミヤマキンポウゲミヤマアキノキリンソウキバナシャクナゲアオノツガザクラ
イワベンケイシナノオトギリネバリノギランコケモモチシマギキョウハクサンイチゲ
イワツメグサモミジカラマツシラネニンジンオンタデミヤマタネツケバナミツバオウレン
ミネウスユキソウヤマハハコウラジロナナカマドなど。


2007年8月12日
乗鞍高原から乗鞍岳へ
三本滝駐車場→肩の小屋登山口→肩の小屋→富士見岳→お花畑→畳平→三本滝駐車場
今日から盆休みで蓼科へ。昨夜神戸から娘が帰り、東京出張の合間一日を蓼科に同行したいとのこと。早朝5時半に自宅を出発。中央道駒ヶ根SAで友人と合流。駐車場は満杯の状況。今日の予定は乗鞍岳を散策してから夕方に蓼科へ入る。

伊那インターで下りて権兵衛トンネルを抜け、薮原から奈川温泉経由で乗鞍高原に入った。バスターミナルの駐車場はすでに満車。タクシーを見つけたが、小型4人乗りなので、あきらめて三本滝駐車場まで上り、バスを待つことにした。10:13発のバスが遅れて、10:30発。肩の小屋登山口で降りる頃には11時を回っていた。バス乗車券は往復一律2,000円(乗鞍高原─乗鞍岳畳平間)。

大雪渓でスキーを興じる点景を眺めながら歩き始める。夏雲が湧く快晴の山歩き。最高峰剣ヶ峰の北東斜面には、残雪がびっしり沢を埋めている。麓は猛暑だが、ここは快適な別天地。雪渓を渡る風はひんやり冷たい。チングルマ、コイワカガミの群落の中をゆっくり歩く。娘にとってはチロル以来の高山らしく、ハイジの世界に感激の歓声をあげている。親父とのツーショットを妻にせがんでは片寄せあってポーズ。撮られ嫌いの僕も仕方なく同調している。まんざらでもないが。いつも見慣れた高山植物はパスし、絵になりそうなお花を追い求めてカメラを構える。ヨツバシオガマ、アオノツガザクラ、ミネズオウ、キバナシャクナゲ、イワツメグサ等など。このルートには観光客がいないので、のんびり撮影ができる。一時間かけて肩の小屋に着いた。

小屋でビールと昼食を食べた。剣ヶ峰を往復すると、帰りのバスが不安なため、富士見岳を周回して畳平へ下ることにした。コロナ観測所のある摩利支天岳の東側を迂回しながら広い道をたどり、途中から尾根筋に分かれて10分も登れば富士見岳山頂に着く。北アルプスが一望に広がる。ガレた斜面を下ると、コマクサが群楽している。すでに時期は遅いが、それでも可憐に女王の存在感は保っている。分岐から再び南下して鶴ヶ池を回りこみ、お花畑を周回して畳平に着いた。2時を少し回っていたが、3時発のバス乗車整理券が手に入った。予約してあるホテルの夕食時間には充分間に合う。温泉で汗を流すゆとりもありそうだ。

蓼科東急リゾートのお花畑散策路




カメラ片手の山歩き