ホテイラン カメラ片手の山歩き

ホテイラン
2008年6月7日
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布袋蘭 ラン科ホテイラン属
本州中部の針葉樹林下。絶滅危惧種1A類






小鳥に弱い、何と呼ぶの?
ヒガラというそうです。だめちゃんに教えていただきました。


2008年6月7日 晴れ
八ヶ岳山麓


梅雨の晴れ間を狙って早朝遠出した。7時半に諏訪インターを下り、コンビニに寄って食材を買い込んでから森に分け入った。山登りが目的ではない。山野草の写真を撮り続けて8年が経つ。今年からは、見たものは何でも撮るという姿勢を見直し、目的を決めてじっくり撮ることに方針変更。

今日の目的はホテイラン。一昨年に、この地域で始めてホテイランに出会った。5株ほど見つけたが、ほとんど枯れていた。山歩きの途中だったので、時間をかけることができなかった。今日は半日、山麓を徘徊して、針葉樹林の中に隠れ咲く彼女たちとカクレンボ。

暑くもなく、寒くもない。八ヶ岳の亜高山帯を代表するコメツガの森は深く、木漏れ日が白いコミヤマカタバミの群落を浮かび上がらせている。日が射して間もないので、花弁を閉じているものが多い。この苔むした林床にピンク色を見つけることは、それほど難しくはない。一葉ランの中では、色も鮮やかだし比較的大型だ。

沢筋近くで腹這いになり、一輪に神経を集中していたら、バサバサッと静寂を破る音。ビックリして目を上げたら、朽木に小鳥。わずか2メーター。せわしく頭を右、左。100ミリマクロのピントリンクを咄嗟に動かして数カット。数秒の瞬く間に飛び立った。それが上の写真です。マグレのピントは一枚だけ。

沢筋で遅がけの朝食をとり、ふたたび探索徘徊。計11株を確認。



カメラ片手の山歩き