水木沢から乗鞍岳へ カメラ片手の山歩き

水木沢から乗鞍岳へ
2008年7月20日

乗鞍
大雪渓の夏スキー。悪雪を見事にこなすスキーキチに舌を巻く。

乗鞍岳の冷泉
位ヶ原山荘の上に冷泉が湧いている。淡い硫黄臭が雪解け水でないことを証明している。冷たくて甘いやわらかな喉越し。この水は若返ると言い伝えられている。お歳の気になる方はどうぞ。


乗鞍岳肩の小屋周辺 チングルマ・ハクサンイチゲ・アオノツガザクラ・ハクサンシャクナゲ


乗鞍高原三本滝周辺 ゼンテイカ(ニッコウキスゲ)・ホソバノキソチドリ


水木沢 タマガワホトトギス・キソチドリ・白樺平のイナノヤマ
ツツジ


2008年7月20日
09:30 水木沢管理ハウス
10:20 白樺平
12:25 乗鞍岳肩の小屋登山口
13:10 肩の小屋 昼食
14:30 肩の小屋登山口駐車場


三連休の中日も好天酷暑予想。仲間は連泊で遠出。僕たちは木曽ヒノキ原生林に咲くツルアリドオシの群落に「感嘆の声」を発する予定だった。自然は人間の期待通りにはいかない。今年の開花は群落ではなく点在程度だった。

今日は乗鞍まで足を延ばすことにしたので、僕の車に4人で出発。途中、白樺平の知人宅に寄り、お庭の野草を観てから境峠を越えた。順調に乗鞍高原に着いたがタクシーはいない。そのまま通り過ぎて三本滝駐車場に停めた。松電に電話を入れたが、今日はフル稼働で手配できないとのこと。仕方なくバスを待つことにした。

日頃の行いが良かったのか、タクシーが一台、僕たちを待っていた。これで予定通りの行動ができる。肩の小屋登山口で降りる。天気はいいが雲が稜線を覆っている。例年より残雪が多く、大雪渓から登山ルートまで、切れ目なく厚い雪が埋め尽くしている。夏スキーを楽しむ人たちにはパラダイス。

残雪脇に咲く花を愛でようと、夏ルートを外れて登りかけたら下から大声。しっかりパトロールの目が光っている。雪渓をトラバースしかけたら、また声がかかる。戻れの指示。仕方なく登山口から登り返すことにした。彼の言い分は落石注意にあった。山を知らないスキーヤーが雪渓を滑っている。この人たちは大丈夫なのか?

できれば剣ヶ峰を往復したかったが、高山植物の開花が遅れていることと、タクシーの送迎時間がきわどいので、肩の小屋で昼食をとり引き返すことにした。


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