美濃路の山野草 カメラ片手の山歩き

美濃路の山野草を追って
2010年4月10日

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キバナノアマナ・アマナ・カタクリ


ミノコバイモ


イワウチワ


キクザキイチゲ


リュウキンカ・ホクリクネコノメ


●2010年4月10日岐阜県美濃路
野草仲間の誘いで、道の駅に七人が集まった。三年振りだが、気心の知れあったいつもの顔ぶれが、新鮮な山の幸を買い込んでいる。フキミソは酒のつまみに最高である。小玉のフキノトウ、小振りのタラノメ、アサツキ、ホウレンソウ、いずれも市価の半額ぐらいで買えるから、ついつい手が出る。レジ横で精米しているのを見て、お米まで仕入れてしまった。

買い物を終え、いよいよ山野草の撮影会。今回、初めてという野草の楽園に向かった。裏日本に多い青いキクザキイチゲが咲くという。僕の知る限り美濃路の南限だろう。狭いエリアだが、林縁の植生は多様である。暖かな春の陽射しが柔らかい。メンバーは、それぞれの好みに合わせて散っていく。

青と白のキクザキイチゲ、カタクリ群生、ニリンソウ、ヤマエンゴサク、アオイスミレ、セリバオウレン、ショウジョウバカマ、ホクリクネコノメ、ミヤマカタバミ等など、遅くまで雪が残った精だろう。一緒に一気に咲き競っている。

Cさんが岸壁を指差して「イワウチワが咲いている」と言う。目の悪い僕には見えないが、行ける所までよじ登ってみることに。垂直の岸壁に、確かにイワウチワが淡いピンクの微笑で妖しく誘っている。基部の裂け目に指を入れて体重を掛けたら、もろくも崩れ落ちた。ここは登れない。

苦労したにはご褒美の少ない写真結果だったが、その後の観察で別の群生が見つかった。昼食の輪を広げながら、撮影は続いている。

午後に二箇所、いつもの撮影地を巡った。キバナノアマナをこの地では始めて見つけることができた。ミノコバイモは二箇所で確認できた。スミレもたくさん咲いているが、今回はパスしてマイペースの1日を過ごした。



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