北アルプス
ツエルト一枚、ひとりぼっちの山旅

1964年9月5〜7日 夜行2泊3日
新宿→明科→中房温泉→燕岳→大天井岳→
赤岩岳→槍ヶ岳→南岳→北穂高岳→涸沢岳→奥穂高岳
前穂高岳→岳沢→上高地

夏は軽装で気軽に山が楽しめる。一人旅は自分の我が儘な行動が許されるので、写真を撮りたいときなどは、これに限る。徹夜の明け休が貯まっていたので、上司の許可を得て山に向かった。山小屋利用は高価なので、ツエルトのシートと食料だけ詰め込んで出かけられる夏山は経済的である。主食もスイトンが軽くて安い。小麦粉を水で溶き、沸騰しているコンソメスープにポタッ、ポタッと垂らす。今考えれば、飽きもせず二日も三日もよく食べたものである。

この頃の北アルプスは混雑もなく、人に会うこともそれほど多くなかった。槍ヶ岳の頂上も独り占めできた。北穂や奥穂の縦走路をハイカーがのさばることもなかった。鎖場の混雑を考えると、今は行く気も削がれるが。


1965年9月 単独山行
上高地→西穂高岳→ジャンダルム→奥穂高岳→涸沢→上高地
西穂からジャンダルムにかけては道が悪く、浮き石に足を取られて転倒、手の平に深い切り傷をおった想い出が残っている。終始、天気が悪かった。


1974年の夏に、アシスタントのカメラマンを同行して、新穂高から白出の沢を登り、奥穂から北穂小屋に泊まって朝の槍ヶ岳の撮影を試みたが失敗だった。


1989年8月、新穂高ロープウエイを利用して20名程度を引率、西穂小屋から独標まで登った。確か、この後、西穂小屋が焼失した。

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