2001年8月13日朝8時41分、蓼科山頂より雲海越えに南方を望む。
左に八ヶ岳連峰。横岳、赤岳、阿弥陀岳、権現岳、雲間の編笠山。
右遠方に南アルプス。鳳凰三山、北岳、甲斐駒ヶ岳が望まれる。
蓼科山に登る

04:35 目覚めて窓外を見るが、霧雨に落胆。再びベッドに潜り込む。
05:20 明るい霧の中に唐松が見え隠れする。これは「諏訪の雲海」が期待できると思って飛び起き、妻と身支度。早々にホテルを後に蓼科牧場へ車を走らせる。
06:00 蓼科牧場を右に見て登りにかかると、左眼下に女神湖が、流れる雲間から顔を出す。まだ下界は眠っている。夢の平林道の通行料は往復600円。ゲートから10分程度で七合目の駐車場に着く。一の鳥居前駐車場は20台程度の車が停められる。手前にも比較的大きな駐車場が用意されているので、駐車に困ることはなさそうだ。

06:20 鳥居をくぐって歩き始める。唐松の暗いなだらかな登り道をたどると、今朝まで降っていた雨に濡れた熊笹の中を、歩くようになり、水を避けながら進む。馬返しのあたりはシラビソの森に変わり、辺りが明るくなる。ここからが辛い。普段の怠慢を反省する。会社でタバコが切れて買いに行くのに、歩いて5分とかからない道のりでも車を使う癖を恥じる。懺悔しながら登っているのに、蓼科の神様は意地が悪い。ますます勾配がきつくなる。考えてみると、一の鳥居で手を合わせなかった罰が当たったか。妻と我慢比べをしながらゆっくり登る。年格好も同じようなカップルが休憩をとっている。挨拶を交わして私たちも小休止。子供連れの親子が元気に通り過ぎる。ガンバラナクッチャ。

07:40 将軍平に着く。山小屋があり、左に行けば大河原峠方面。私たちが登る蓼科山は右の急斜面が待ち構えている。下りて来たオジサンが「山頂は360度の大パノラマ。圧巻ですょ」とのこと。元気を取り戻して、ゴロゴロした大きな岩づたいに登る。イレギュラーな岩の大小をたどっていると、ペース配分ができず、心臓の鼓動がますます高まる。振り返れば雲上に浅間山が見える。

08:41 一等三角点、2530mの蓼科山頂に着く。
上の写真の通り、諏訪雲海の彼方に南アルプスがくっきり見える。アーリィバードが得する所以か。持ち上げたビールを飲みながら、贅沢な景色をむさぼる。小一時間の大休止。やっぱり山はいい。
11:05 同じ道を休みを取らずゆっくり下り、七合目に戻った。

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下の写真をクリツクして下さい
ヤナギランの群落
女神湖から見る蓼科山
唐松林
北八の夜明け
マツムシソウと蝶
オニユリ
12〜14日に撮影した写真。八島湿原の東側の散策路にはヤナギランが咲き誇っていた。霧ヶ峰の夏は、もっと時間をかけて花を観賞したいものである。