大台ヶ原 奈良

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2001年11月10日
04:10 名古屋市役所前出発
08:30 大台ヶ原駐車場着
08:50 霧雨の中を出発
09:15 シオカラ吊り橋
09:50 シャクナゲの道通過
10:20 大蛇グラ 休憩
10:50 牛石ヶ原
11:15 尾鷲辻 昼食
12:30 日出ヶ岳
13:30 大台ヶ原駐車場
実歩行時間 3時間50分
天気 霧雨と曇り
メンバー 総勢20名の内、Tさんはバス待機。
2グループに分け、先陣は河原夫婦がL, SLを、後陣は石田SLがトップ、私がしんがりを歩いた。
初めて訪れる紀伊半島のヘソ。
大台ヶ原
2001年11月10日(土)。天気は曇り、霧雨模様。
 2週連続で好天から見放された。麓の谷では快方に向かっていた天気も、ドライブウエイを進むに連れて霧が深くなる。大台ヶ原の駐車場に着いたときは、気温3℃、視界30mで風も強い。日出ヶ岳から南下する周遊ルートを変更して、シオカラ吊り橋から逆走することにした。冬装束のないTさんを連絡係としてバスに待機させ、全員防寒具に身を包み、出発したのが8:50。
 霧に煙るなだらかな樹間の散策路をゆっくり下る。石を敷き詰めた、良く整備された道が急に高度を下げる。シオカラ谷は深く、一気に200m近くも位置エネルギーを放出することに、登り返しの辛さが頭をよぎる。68才のUさんを始めとする熟年登山隊は、完全踏破できるのだろうか。谷川の音が聞こえてくる。
 シオカラ谷に渡してある吊り橋は、「一人ずつ渡って下さい」と書いてあるような危険なものではなく、板道の間から谷底が見えるようなものでもない。頑丈な橋上に全員並んで記念撮影。さて、登り返しでバテる人は誰だろう。急な登り道の途中で、一枚二枚と衣類を脱いでいる。前方から声がする。「もう、それ以上は脱がないように」。確かに、それ以上脱いでくれても、期待する人は皆無だろう。
 深緑の光沢ある葉が登路の両側を埋めている。シャクナゲだ。ツクシシャクナゲといって、赤紫の花を咲かせるそうである。6月の開花時は、さぞかし素晴らしい眺めが楽しめるのだろうが、好天確立は数%だろう。登りがなだらかになり、休むには気持ちがいい疎らな林間に道標がある。右0.5K、大蛇グラ。
 痩せた尾根の突端は岩場で切れ落ちている。危険防止のため鎖の柵が張られている。ぐるり360度、灰色の世界である。風もある。手袋をとった指先がしびれる。この先端に一度に全員が立つこともできず、入れ替わり、行ったり来たり。一瞬、右前方が明るくなり、紅葉の山肌が霧を割って現れた。その間隙が左に移動して黒い岩影が見え隠れする。大蛇グラである。思わずシャッターを切ったが、3度押すのが精一杯。ほんの数秒の出来事だった。寒いというみんなを分岐で休ませることにして、Iさんと二人、もう少し粘ることにした。寒風を避けて岩陰で待つこと20分。その成果は左上の写真です。
 林を抜けると牛石ヶ原。この寒さと霧の中でも、ミヤコザサの草原に腰をおろし、車座になって食事とおしゃべりに興じている人たちがいる。天気が良ければと思いつつ、神武天皇像を左に見ながら再び林間にはいると、格好の休憩場所があった。全員が腰掛けられるベンチの広さはないが、霧雨がしのげることがいい。ここで昼食をとる。さっそくワンカップを取り出してグイッと一気に飲む。じわーっとお腹に滲み渡る。
 正木ヶ原に鹿がいない。晴れているに越したことはないが、立ち枯れのトウヒ霧情も絵になっている。寂の世界である。新しく作られた階段状の板道を登る。自分の歩幅、ピッチが保てない階段は、逆に息が切れる。駐車場への道を左に見て、また板道の階段を上がると、程なく1694.8mの日出ヶ岳山頂に着いた。迎えてくれたのはガス。天気が良ければ熊野灘まで見えるというのに。
 バスが待つ駐車場に帰り着いたのが、予定より一時間も早かった。バスの中は暖かい。麓の露天風呂に思いを馳せた。
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