明星ヶ岳 三重・鈴鹿 写真をクリックして下さい。拡大表示されます。
左/国分寺境内のお地蔵さん。右上から瓢箪、東峰から西峯の稜線、西峰山頂。
 今年一番の冷え込みだろう。各地に雪便りがあり、今日の山行も気掛かりである。
Mさんを迎えに行き、ワンちゃんのMayを載せて名古屋高速に入る。黄金で合流すると途端に渋滞。事故車を横に見るまで30分をロスした。それでも亀山ICを8:30に出たので遅れるほどではなく、途中コンビニ探しに時間を要したが、待ち合わせ時間を若干オーバーして到着。先着の水谷さん、もぐさんが笑顔で迎えてくれた。登山口は上白木の集落をそのまま進むと国分寺口のバス停があり、分岐の細い道へ入ると間もなく国分寺の道標が右上の更に細い道へ誘導してくれる。200mほど入った左側に駐車した。詰めれば4台は駐車可能である。
 国分寺までの参道は思いの外、傾斜がきつい。急な階段を上がると本堂がある。正式には明星山国分寺といい「聖武天皇の勅願所にして一国無隻の霊場なり」と書かれている。ここの和尚は酒が好きらしく、柱には瓢箪、軒下には空の一升瓶が3本並べてある。登山道は本堂の左、鐘楼を過ぎたところから右に上がる。
 この山道は以外と手強い。山の斜面を巻くことを知らなかったのか、ダイレクトに急登の道が作られている。ストレッチさながらアキレス腱がキューンと伸びる。登る人も少ないのか、道は細く、踏み固められてもいない。足裏の感触はいい。倒木も多く、やり過ぎの人工的な整備もされていないので、自然の雰囲気は味わえる。道脇に冬イチゴが成っている。よく見ると道沿い一面にある。一房、口にするが甘味が薄い。まだ早いと妻の言葉。倒木の上に小さな2センチほどの黒い糞が置いてある。よく見ると冬イチゴのカタチ。帰路に聞いた話ではテンのウンチとのこと。ギィーッという音がする。何か獣でもと見上げると、枯れた杉が風にゆれて隣の杉と擦り合っている。山火事の原因になることもあるそうだ。
 国分寺から小一時間で明星ヶ岳東峰に着いた。まばらな林の中に三角点がある。梢越しに鈴鹿の山々が眺められるが、まずは先を急ぐことにした。緩やかな尾根道を一旦下るが、ほどなく枯れ木が多い疎林の鞍部を過ぎ、登り返せば息せくこともなく西峰のてっぺんだ。ここの展望は格別にいい。鈴鹿の山並みが一望できる。振り返れば伊勢平野と伊勢湾。小春日和なら最高だが、生憎と雪が舞い、寒風が身体を刺す。記念撮影のシャッターを押したところで赤堀さんの岡崎隊が到着した。もう一度並んでハイポーズ。ここでの昼食は凍え死にそうなので、かじかんだ手を擦りながら頂上を後にした。
 風を避けて鞍部を左に入り、雑木林の斜面に昼食の場所を取った。足元、尻元が崩落する不安定な傾斜地にそれぞれが陣取り、それぞれの昼食。持ち上げた新酒で乾杯し、熱々のコーヒーをいただいた。みんな幸せそうな顔。山中間はイイですねぇ。
 帰路、亀山で温泉ブレイク。なんと150円。至極、得をした気分で名古屋に戻った。

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2001年12月15日
09:15 登山口
09:30 国分寺 9:40
10:20 東峰 10:25
10:40 西峯 10:50
11:00 鞍部昼食 11:40
12:40 国分寺 12:50
13:10 登山口
メンバー8名プラスワンちゃん。