山歩きガイド・伊吹山北尾根
デジカメ山野草トレッキング
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伊吹山北尾根に草花を求めて
山名 伊吹山北尾根
標高 m
所在地 滋賀県・岐阜県
登山日 2002年5月12日
天気 曇りのち晴れ
メンバー 東海6名
コースタイム
08:25 北尾根取り付き点
10:45 国見隊鉢合わせ
12:00 御座峰
12:55 大禿山
13:35 国見山
14:20 国見峠
豊川の佐野さんから6時前に電話がかかる。「今、岡崎付近を走行中」とのことで、一人で国見峠から登るとの連絡。

11日の山行を、雨のために1日順延して決行。案内役のさるぼぼさんが仕事のため、ガイドなしで出かけることにした。内田さん、河原夫妻と私夫婦の5人で関ヶ原、伊吹山ドライブウエイゲートで待ち合わせることにした。
私は内田さんを拾い、国道22号から名神高速に入り、関ヶ原ICを出てドライブウエイのゲート前に着いたのが7:40。河原さんの車が後に付いていた。手前の広場に一台駐車して、五人乗車で経済的に乗り入れることにした。通行料は3,000円。
8時開門を繰り上げて15分前にゲートを通してくれた。

国見峠から登ってきたSさんと巡り会えたので、鍵の交換条約を締結、縦走することができた。前日の雨で所々登山路がぬかるんでいたのと、撮影に時間を割いたので、五割増しの行程になった。
全歩程時間約4時間を6時間で歩いた。
大禿山から国見山へ
花の名前が間違っていたらご連絡下さい。 北尾根の草花 写真クリックで拡大表示します。
イブキキンポウゲ イブキキンポウゲ ヤマブキ イブキハタザオ イブキハタザオ
マムシグサ エンレイソウ ルイヨウボタン ルイヨウボタン ハシリドコロ
ヒトリシズカ ツクバネソウ ツクバネソウ フタバアオイ ヒメレンゲ
ヤマブキソウ ユキザサ ヤマシャクヤク ヤマシャクヤク ラショウモンカズラ
ラショウモンカズラ チゴユリ アケビ ヒメウツギ コバノミミナグサ
笹又道駐車場から見たドライブウエイ・左と北尾根方面・左下。
まだガスは残っているが、今日の山歩きは好天に恵まれそうである。北尾根取り付き点に車を残して歩き始めるとニリンソウ、タチツボスミレの群落が迎えてくれる。ひときわ大きなイチリンソウも、昨日の雨に濡れながら微笑んでいる。鞍部までぬかるんだ道を下って登り返すと、低い樹林帯に導かれ、この縦走路の人気者があちこちから顔を出している。途端にペースがスローダウン、腰をかがめて動かなくなる。撮影モードに切り替わると、静かな山に声が響き渡る。「ルイヨウボタンがあるよ」「マムシグサだ」「これって何?」

かがんだり、立ったり、背伸びしたり、寝ころんだりのポーズで、歩くより逆に疲れるほど、豊富な花々の撮影には骨が折れるが、贅沢な悩みである。水谷さん、だめちゃん、さるぼぼさんの報告には感謝、感謝である。

御座峰、ゴゼミネと呼ぶ。
取り付きを下って登り返す頃は再びガスが立ちこめてきた。
この縦走路では携帯電話がつながらない。国見峠から登ってくる佐野さんとの連絡がとれない。

ワンちゃんを伴った大垣の夫婦がこの山を良く知っていて、花の在処を教えてくれる。猛毒のハシリドコロも初めて知る植物であり、潜り込んで、ぶらさがっている花の撮影に熱中する。すれ違った人から佐野さんの伝言があった。御座峰近くの岩場で休憩しているとのこと。縦走路を眺めると、それらしき人影。大声で叫んだら気が付いたようで、手を振っている。

単独の佐野さんは、私たちグループの誰かを同伴者としてスカウトしたいようだが、振り返ってみると、伊吹への登りはきつそうだし、人情とすれば、同じ道を引き返すより、新たな花を求めて縦走したいと思うのが常人の考え方だろう。

佐野さんには申し訳ないことだが、お互いの鍵を交換して先を急ぐことにした。
御座峰の頂は平坦で、北への展望も開けている。大禿山、国見峠の縦走路の右に能郷白山、そのまた左遠方に白山が望まれる。乾いてきた道は歩きやすくなり、風もない昼下がりの縦走路を鼻歌まじりで快適に歩く。突然、前方から声。「ヤマシャクヤク」。すでに見たヤマシャクヤクはまだ蕾だったが、これは美人である。立てば芍薬そのままの美しい姿である。

膝を痛めた妻は、下りが痛みを伴うため、ゆっくり歩くことを促す。20人ほどの団体さんをやり過ごして、大禿山に到着すれば国見山は近い。
国見山の下りは思ったより急で長く、階段沿いのタラの芽を摘み、チゴユリの群落を横に見て峠に着いた時には、すでに佐野さんが私の車に乗って回り込み、昼食をとりながら待っていた。
佐野さん、ありがとうございました。
この後、もりもり村でお湯に浸かり解散となった。

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