のんびり山歩き・東山道、大久保峠
デジカメ山野草トレッキング
東山道・大久保峠
とうざんどう・おおくぼとうげ


東山道・大久保峠は案内書が少ないせいか寝静まっている。
工房の主が案内してくれたが、興味深い伊那路と木曽路を結ぶ山深い街道である。

左は街道筋のミヤマハコベ、右は阿智のシロフジ クリックで拡大表示
昔の街道とはいえ、険しい山道である。そこで見かけた花は以外と多い。

ギンリョウソウ、ムラサキサギゴケ、カキドオシ

ミヤマキケマン、ガマズミ、キンポウゲ、ムラサキケマン、エンレイソウ

工房菜やのまわりに咲く花たち

ドイツスズラン、サラサドウダン、ツツジ、コンロンソウ、ノビネチドリ いずれもクリックで拡大表示
山名 大久保峠
標高 m
所在地 長野県
登山日 2003年5月18日
天気
メンバー 楽創会
コースタイム
11:00 阿智I.C.
11:30 殿島・大久保峠
12:00 矢平・工房菜や

工房 菜や(ななや)
水上 雅彦・ひろみ
長野県下伊那郡阿智村智里矢平3377-9
Tel.0265-44-2412
nanaya@mb.i-chubu.ne.jp
今日は楽創会のメンバーで山間の工房を訪ね、木工細工を楽しむ。
林さんの別荘に泊まった一泊組は阿智川温泉でコーヒーブレイクの後、阿智ICで日帰り組と合流した。ところが、料理長兼金庫番の船越さんがいない。どこに置き忘れてきたか、彼は単独車で着いてきているはずなのに。そういえば喫茶店にもいなかった。喫茶店の駐車場で寝ていることが、携帯電話で判明。彼の到着を待って出発することになった。

車をインターチェンジ前の川沿いの広場に駐車して、峠越えの東山道を歩くそうで、私には願ったりのコース取りである。ガイドは山間の工房、「菜や」の主、水上さんで、神奈川から移り住み、注文伝統家具を作っている。東山道は阿智川温泉から殿島、大久保峠、矢平、網掛峠を経て木曽路方面へ抜けている。私たちはその間の部分、大久保峠越えを歩くことになる。ガイド役の水上さんが先頭に立ち、説明しながら歩いているが、しんがりを歩く私は多くの花を前に撮影に忙しく、遅れをとるため何も聞けないし聞こえない。

ここでもギンリョウソウを見つけたが、写真の通り一本だけ。エンレイソウがぽつりぽつりと顔を出している。シロバナエンレイソウとも違うが、若いせいか花は青葉と同色である。
昔の街道にしては山道は細く険しい。今では歩く人も少ないらしく、自然を存分に堪能できる。ここも東海豪雨と昨冬のドカ雪で被害も大きく、崩落と倒木の傷跡が生々しい。沢を幾度も渡り、大久保峠を越え、二三軒しか確認できない山里の工房に辿り着いた。

昼食の用意があると思っていたのが計算違い。主の用意は木工後の懇親会用食事のみ。夕方までは腹が持たない。仕方がないので水上さんの車で一般道を通り、阿智に停めた車まで食料を取りに行くことにした。昼食は昨夜の晩餐の残り物であるが、ジンギスカン、餃子、おにぎり、笹寿司、サンドイッチ、雑炊に茶漬け。寄せ集めれば結局全員満腹の体。

食後は待ちに待った本日のメインイベントの始まりである。
右の作品はコーヒー豆のメジャーカップ。私と妻の作品である。豪快な一刀彫と繊細な曲線美。はたしてどっちがどっちの作なのか? 小刀で削りだし、サンドペーパーで仕上げて名前を焼き込み、オイルを塗って磨きで完了。コーヒータイム、喫煙タイムを入れてざっと三時間の奮闘。終わってみれば指先が痛い。作品は小さくとも満足満足。

今日も早朝のコーヒーはこれを使っている。モノ造りの機会を作ってくれる楽創会、バンザイ。李さん、林さん、権内さん、船越さん、参加した皆々さん、ありがとうございました。またの機会を楽しみにしています。

南ア・中ア周辺へ戻る  山歩記のトップへ