のんびり山歩き・愛知犬山の八曽山、ヤマジノホトトギス
デジカメ山野草トレッキング
八曽山
はっそざん(黒平山とも呼ばれる)327m
夏の終わりはヤマジノホトトギスに出会えた。


ヤマジノホトトギス 
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初秋の印象 
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山名 八曽山
標高 327m
所在地 愛知県
登山日 2003年8月31日
天気 曇り一時雨、後晴
メンバー 低山徘徊5名
コースタイム
11:10 もみの木駐車場
11:55 キャンプ場
13:00 八曽滝/昼食
14:00 八曽山頂/休憩
15:00 キャンプ場
15:25 もみの木駐車場



関西から訪れた低徘メンバー二人と共に。八曽滝にて
名古屋駅で幸さん、呉春さんと迎え役の内田さんを拾い、そのまま都市高速から中央道小牧東IC経由で奥入鹿池に入った。雨まじりの天気。大阪からの来客をどこの山へ案内するか。奥三河には時間が足りず、迷った揚げ句に八曽山を選んだ。近場の割には交通機関の便が悪く、地元の人にもあまり知られていない山だから、関西人には二度と訪れることのない貴重な経験になるだろう。

入鹿池に流れ込む五条川沿いの林道を走る。夏休み最後の行楽を、家族と共に過ごす車が路肩に停められている。林道は狭く、すれ違うのに苦労する。程なくもみの木駐車場に着く。一般車の乗り入れはここまでで、500円を払って駐車する。雨は上がったようだし、何とか持ちそうな気配。早々に準備して歩き始める。夏の花はすでに姿を消し、林道にはヤブランやツユクサが多い。この一帯は犬山自然休養林になっている。森は深く、暑さを感じさせない。渓流には水浴びする子供たちの声が響き、河原のバーベキューサイトでは親が昼寝の時間か。川沿いの林道を30分も歩くとキャンプ場に着く。女性4人は花の観察に余念がなく姿が見えない。追い付くのを待って、左へ折れ、キャンプサイトの間を流れる支流に沿って歩く。ハギやオトコエシの花が目立ち始める。道路が舗装路になる。北の今井方面からの林道が優先開発されたのだろう。途中、妻の声をたどって茂みの中にホトトギスを見つけた。今年の初秋の課題だった花を早くもゲット。ヤマジノホトトギスである。

峠から道標に従って右へ折れ、下っていくと沢筋で右からの道を合わせて橋を渡り、八曽滝の前に出る。涼しいこの場所で昼食を取ることにする。今朝の食事が遅かったので空腹感がない。私は買い込んだビールとつまみ程度で簡単にすませ、折角だからと滝の前で記念写真を撮ることにした。みんないい顔してますね。
ここからは山らしい雰囲気の登りになる。道は歩きやすい。雑木林の自然林には花が少ない。いつもは倍の時間を要する撮影モード隊も、普通のコースタイムで順調に難なく山頂へたどり着けた。八曽山の道標はなく、黒平山と書かれている。木々に囲まれて祠が祀られている。展望がないので、西側に下った展望地で休憩する。大きな濃尾平野は低い雲に遮られているが、入鹿池、尾張富士、本宮山が指呼の近さに見下ろせる。明治村やリトルワールドの建物が森の中に点在し、はるかな木曽川方面の山並みもうかがえる。風がなく蒸し暑い。妻の言葉「怪しい天気、雨が降りそう」、と言った直後にポツリポツリ。


このあたりは雷の名所でもある。雨具をつけて下山にかかったが、本降りにはならず、滝にたどりつく頃には止んだ。ここからは往路とは別の道を選び、沢沿いを下る。透き通った清流沿いの気分いい山道である。往路で見つけたホトトギスが、この道にはたくさん咲いている。キャンプ場手前で往路と合流し、今日の山歩きは終わった。手強さがなく、ちょっと物足りない山歩きだったが、都心から一時間で自然に触れられる山としては上出来か。
今日、見かけた花は少ないが、代表的なものを載せます。
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ミヤマママコナ、イヌホオズキ、ヤブラン、オトコエシ

ヌスビトハギ、ヘクソカズラ

ベニバナボロギク、タウコギ、クリ

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