のんびり山歩き・恵那、笠置山のヒカリゴケ
デジカメ山野草トレッキング
ヒカリゴケの笠置山
この時期になると山麓はヤクシソウ、ヒメジオン、ノコンギクが多く、
ヒヨドリバナ、アケボノソウ、センブリも数輪認められた。

笠置林道から望む笠置山

ヤクシソウ、ヒヨドリバナ、アケボノソウ 
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山名 笠置山
標高 1128m
所在地 岐阜県
登山日 2003年10月18日
天気
メンバー 夫婦
コースタイム
11:20 望郷の森駐車場
11:50 ヒカリゴケ
12:20 笠置山頂
12:30 山頂展望台
12:50 物見岩昼食/13:30
14:00 望郷の森駐車場


笠置山周辺案内図  クリック拡大表示
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物見岩から眺める恵那山

花を求めて悩んだ揚げ句、行く先を決めたのがすでに9時。ヒカリゴケとはどんなものだろう、と言うことで笠置山へ向かうことにした。出遅れたので時間を取り戻すべく、堀田から名古屋高速に上がり、小牧ICへ向かったが、ジョイントICの降り口が渋滞。仕方ないのでそのまま41号へ降り、下道を白川から峠越えで恵那、笠置へ向かった。中野方から東へ折れ、笠置山林道に入るとすぐ左へ笠置山の道標がある。舗装された林道は、まだ紅葉していない自然林や二次林の中を縫いながら高度を上げる。窓を全開して車内にオゾンを招き入れながらのドライブも10分程度で望郷の森に着く。
シーズンはキャンプでにぎわうらしい。管理棟は閉店。車は一台もなく、真新しいトイレの隣に駐車する。

望郷の森から笠置山までは1Km程度の山歩きである。きれいに整備された登山道は歩きやすく、ゆっくり20分も歩くと物見岩に着く。年期の入ったヒノキの二次林の中は秋の冷気が漂い、気分のいいトレッキングが楽しめる。最近はイノシシが増えているようで、草地に掘り返された鼻跡が生々しい。ミミズでも捜したのだろう。なだらかな樹林帯をたどると、疲れることもなく鳥居をくぐって山頂に着く。古い立派な社が祀られている。一対の狛犬が向き合い、その真ん中に賽銭箱が設置されている。ポケットに手を突っ込んで捜したが、お目当ての5円玉も10円玉もない。あるのは100円玉。今日は気っぷ良く、ご利益を願って投げ入れ、柏手を打つ。

 
ここは展望がない。右手に回り込んで大きな石英岩が点在する斜面を下り、木で作られた階段をたどるとヒカリゴケがある。蛍光色に輝くヒカリゴケを捜したが、見つからない。「暗闇に目を凝らすと、蛍光色に光るヒカリゴケがある」と資料には書かれて
いたが、目の悪い私には判別できない。目の効く妻に聞いても、首をかしげるだけ。とりあえずは手当たり次第にシャッターを切って、あとで調べることにした。
ふたたび山頂へ戻り、その脇を奥へ下ると展望台がある。丸太で組まれた階段を登ると北方の展望が開ける。
山麓の恵那からはるかに中央アルプスが眺められる。御岳はいつもながらの秀峰を構えているが、まだ雪におおわれていない。風がなく天気が良すぎて遠くは霞んでいるが、乗鞍も視界の左隅に認めることができる。
展望台は、この笠置山の影になり日当たりがないので、昼食は別の場所を探すことにして山頂を後にした。ここで初めて別の登山者と出会う。中央道を走っていると、笠置山は目立つ存在だが、以外と人は少ない。
往路を引き返し、途中の物見岩で休憩をとった。大きな岩上からは、木曽路、中山道、東山道が交差する中津川から恵那の街並みが望まれ、その彼方に大きな恵那山と中央アルプスの山並みが横たわっている。軽いハイキングではあるが、それなりに興味深い山である。秋の日射しは暑くもなく、寒さを誘う風もない岩上で、持ち上げたビールをグイッと飲む。至極満足。

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