のんびり山歩き・朝明渓谷から釈迦ヶ岳、羽鳥峰
デジカメ山野草トレッキング
釈迦ヶ岳
しゃかがたけ 鈴鹿 1092m

庵座谷の落ち葉庭園 写真クリックで拡大表示

山肌模様、羽鳥峰から西方を望む、カエデ

ホナガタツナミソウ? 縦走路に数輪咲いていました。
春の花の狂い咲きかと思いますが、どなたかご指導下さい。
山名 釈迦ヶ岳
標高 1092m
所在地 三重県鈴鹿
登山日 2003年11月8日
天気
メンバー 夫婦
コースタイム
06:20 朝明渓谷駐車場
07:35 羽鳥峰出合
07:40 羽鳥峰/7:55
08:00 羽鳥峰出合
09:15 猫岳
09:40 三差路
09:45 釈迦ヶ岳
10:00 松尾尾根の頭/10:25
12:55 朝明バス停
13:15 朝明渓谷駐車場


ヤマアザミ

釈迦ヶ岳山頂
朝5時に家を出る。
名古屋高速から東名阪経由、四日市ICで下り、菰野町に入る頃には、うっすらと鈴鹿の山並みが見えてきた。朝明渓谷はまだ暗く、林道奥の工事現場で「車乗り入れ禁止」の立て看板に阻まれ、引き返して駐車スペースを見つけて停める。後で気が付いたことであるが、朝明ヒュッテ駐車場より奥は、乗り入れ禁止。暗闇で車を走らせていると見落としてしまう。

今朝は妻と二人きりなので、鎌ヶ岳へ登ることも考えたが、渓谷の紅葉を期待して釈迦ヶ岳を選択した。まずは朝明渓谷の林道沿いに登る。すでに回りは明るくライトの必要はない。道筋には落ち葉が多く、紅葉の時期は過ぎたようだ。花はキク科の残存と、息の長いアザミがうかがえるだけで、冬の訪れも近いようだ。なだらかな林道が渓谷と分かれ、左岸をジグザグに巻くようになるとシロモジの黄葉が目立つようになり、鈴鹿縦走路が林間から見渡せる。この一帯の山肌はもろく、崩壊が進んでいる。羽鳥峰出合手前のガレ場は落石に注意したい。ここを抜けて再び森林帯の傾斜をヒトコギすれば稜線に出る。上の写真は羽鳥峰。

まずは左に道を取り羽鳥峰の山頂に立った。朝日は鈍く、松尾尾根の上から晩秋の柔らかい日射しで山並みを照らしている。展望は利くが、スカイラインはボオッと霞んでいる。鈴鹿の縦走路が南に伸び、国見岳、御在所岳、そして西の雨乞岳まで望まれる。下の写真は羽鳥峰から南方を望む。朝の山頂は西風が冷たい。撮影と少しの食物をとり、岩と砂地の羽鳥峰を後にして、縦走路を引き返す。分岐をそのまま北上すると、左へ白滝谷の道標がある。これは愛知川へ抜ける道である。私たちは真っ直ぐ北へ、釈迦ヶ岳を目指す。縦走路の木々の枝は、見事にホウキの状態で、葉は跡形もなく地表を埋めている。ここまで上がると、すでに秋は終わっている。山道はアップダウンを繰り返しながら、徐々に高度を上げていく。

足元に突然、紫の小花を見つける。期待していなかっただけに、貴重な存在である。アキチョウジかと、座り込んでみたが、1cmほどの背伸びした筒状花はタツナミソウに似ている。春の花の狂い咲きか? 暇を見つけて調べることにしよう。
稜線のルートは
掘り込み過ぎた歩きにくい個所があり、ササの深い個所もあるが、長くはなく、知らないうちに猫岳をすぎ、ヤシオやブナの枯れ木帯を歩く。松尾尾根を右に見ながら進むと、三差路に突き当たる。これを左に平坦な道をたどると、釈迦ヶ岳の山頂に着く。
左の写真の通り、ササに覆われて展望はない。わずかに四日市方面が開けている。山頂にいた先客に撮影を頼まれ、シャッターを押す。妻の到着を待って、すぐに引き返すことにした。再び三差路へ戻り、松尾尾根にルートを取り、松尾尾根の頭で食事タイムとする。
久しぶりに長く歩いた気分である。寝不足の妻は、体調不良のようである。日当たりの、風を避けられる場所を選び、早めの昼食タイムとなった。
下の写真は縦走路から猫岳と松尾尾根を望む。


松尾尾根の頭から南下すると、すぐに分岐の道標がある。間違えて真っ直ぐ進むと、松尾尾根の長いルートが待っているので要注意。右に折れて、庵座谷への下りが始まる。まさしく激下りの様相で、ガレ場も多く浮き石には注意したい。危険な個所にはロープが張ってあるが、できるだけ確実な岩にホールドを求めた方が安全なようである。枯葉が邪魔をして、ルートを見失いやすいので、沢筋は慎重にルートファインディングに気を遣いたい。長い下りが堰堤に阻まれると、キャンプ場に着く。ここから舗装路を下ると、朝明バス停に着く。久しぶりに6時間強の山行を楽しんだ。

今日はこのあと、県民の森に住む知人の和田伸政さんの工房を訪ねた。

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