夕立山 恵那・土岐川源流  デジカメ山野草トレッキング
夕立山
ゆうだちやま 727m
畜産試験場まで車で上がれば、わずか5分で山頂へ。
岩村からここを抜けて恵那へ通じる古道がある。
大名街道と言われ、岩村藩主が参勤交代で中山道へ
出るときに使われた道とされている。


夕立山頂付近から眺める雪の中央アルプスパノラマ。
(写真クリック拡大パノラマ解説)
今回出会った花たち 写真クリック拡大表示

マンサク、ハルリンドウの蕾
山名 夕立山
標高 727m
所在地 岐阜県
登山日 2004年2月28日
天気 晴れ
メンバー 単独。後、中部大と合流
中部大学の恵那キャンパスを訪ねる日。正午に中央線武並駅での待ち合わ予定だが、あまりの陽気に早立ちして周辺を探訪することにした。9時過ぎに自宅を出て名古屋高速経由で中央道に入り、瑞浪を過ぎる頃になると正面に中央アルプスが見えてきた。恵那で高速を降りて阿木川ダム、いわむらカントリー経由で林道に入り、舗装された道をたどったら、岐阜県畜産試験場の前に出た。左の道標の指示通り、夕立山へは5分の歩程である。今までの山歩き最短コースである。道路脇に車を停め、カメラだけ持って歩いてみた。東海自然歩道になっており、岩村方面に向かって200mも行くと左に夕立山休憩所の指示がある。
山頂は巨大な送電線の鉄塔が組み上げられていて興味を削ぐ。先客がひとり、休憩所前の芝の上でゴルフスイングに余念がない。かなりの年輩だがなかなかのフォームである。挨拶すると、待ってましたとばかり、話が途切れず速射連射を連発する。遮るタイミングを見計らって、「オットット、約束時間が・・」と別れの挨拶を残してその場を離れた。鉄条網が張り巡らされていたが、くぐり抜けて隣の小高い草原の丘から、中央アルプスのパノラマと恵那山を写真に収め、武並駅へ向かった。

中部大学恵那キャンパスは武並町の東部丘陵にある。農学博士の南さんと生物研究グループが集まり、一泊の合同研修が始まった。各自持参の弁当を食堂で食べた後、山野草グループは南さんと学生の車に分乗し、二台6人で出発。野井から畜産試験場へ抜ける林道脇に車を停めて、約1キロ、20分を歩いて小ヶ沢池に到着。この池を周回して植生を観察したが、まだ花が咲くには早かった。立派なショウジョウバカマの葉が密生しているので、一ヶ月もすればピンクに彩られることだろう。
 
この一帯の植林は手が入っていない。荒れ放題になっている。材木相場が暴落したので、山林事業が成り立たないことは理解できるが、地球環境、温暖化等の問題を考えれば、植林事業は国家の施策が必要と思われる。
この後キャンパスに戻り、南さんにトリムコースを案内してもらった。咲いている花はマンサクだけだったが、二週間もすればハルリンドウが咲き乱れることだろう。

食後にプロジェクタを使って、私から学生さんにインターネットとホームページ、写真の撮り方とフォトショップを一時間講義し、コンパに入った。さすが、自然をフィールドにしている若人はアルコールに強い。学生は女性8名、男性3名、それに指導の先生二人と私の14人で、野草のこと、動物の糞のこと、噛まれて死んでいた野ネズミのこと等など、爆笑問題も飛び交ったが、ジャスト12時まで延々と論議が続いた。

翌日曜日は雨のため、私は昼まで自室にこもってお仕事。昼食後に別れを告げ、一人で帰路についた。


伊吹・岐阜周辺へ戻る 山歩記のトップへ