のんびり山歩き・ 横手山/志賀高原 シュパース
横手山・志賀高原
よこてやま2305m
恒例シュパース・スキーツアーが志賀発哺を舞台に開かれた。
今年は珍しく参加者が半減したが、東京から3名、名古屋から5名の参加。
初参加の丸山さんは68才ながら意気軒昂。若手クルーズを完全走破。
★★★

雪の結晶

写真クリック拡大表示

横手山神社の鳥居がほとんど雪に埋まっている。
ほぼ2mの積雪。山頂一帯をひとりスキーで歩いてみた。

横手山頂一帯は零下15度の世界。雪煙を巻き上げる風が顔を刺す。痛い感覚がなくなるほどだ。
写真クリック拡大表示

横手山から熊ノ湯へダウンヒル。パウダーの新雪は快適スノークルーズである。

ダケカンバの影 熊ノ湯のシュプール 笠岳
横手山南麓、熊ノ湯付近は穏やかな春山の風情。

横手山頂にて ミッキー、英ちゃん、遠ちゃん、丸ちゃん、克ちゃん、亨ちゃん、栗ちゃん

山名 横手山・志賀高原
標高 2305m
所在地 長野県山ノ内町
登山日 2004年3月8日
天気 晴れ
メンバー シュパース8名
コースタイム
3月6日 名古屋・西発哺温泉・西館山・高天ガ原・一ノ瀬・寺小屋・東舘山・ブナ平・ジャイアント・西館山
3月7日 西館山・ブナ平・ジャイアント・西館山
3月8日 熊ノ湯・横手山・渋峠
朝9時、西発哺温泉ホテルに集結予定だったが、中津川でのチェーン規制渋滞、岡谷ジャンクション事故による伊北インター通行止めなどで大幅に遅れ、11時にホテルに着いた。天気も小康状態なので、食事、温泉浴後、寺子屋まで上がることにした。ホテルから板を着けて西館山のゲレンデに出る。大回転の競技が開催されている横を滑ってリフト乗り場へ。西館山、高天ヶ原、一ノ瀬のリフトを乗り継いで寺子屋のゲレンデにたどり着く。寒い。ここは横手山に次ぐ高所ゲレンデ。3月とは思えない良質の雪を蹴って滑り降りたが、身体の芯から震えるほどだ。長居は無用。東舘山の林間を抜け、ブナ平に降り、登り返してジャイアントへ入った。ここでも回転競技の開催中。ゲレンデを半分占領しているので、各自2〜3回滑ってレストハウスへ。休憩後は自由行動にして、私は一足早くブナ平、西館山のリフトを乗り継いでホテルに帰り、ゆっくり温泉に浸った。

今回は参加できなかった憲門ちゃんから、ビール1ケースの差し入れを含め、メンバーが自主持ち込みのアルコールが山積み。ビール2ケース、酒5本、焼酎3本、ブランディ2本。ホテル様、ご免なさい。朝飯時から「熱燗4本、ビール4本」。おかげさまで持病の胃潰瘍がお目覚めの様子。自重しなくっちゃ。


ブナ平にて。
二日目は朝から吹雪。湯舟から見る窓外は雪が一の字に流れている。それでも出かけると言うメンバーに、「どうぞ、行ってらっしゃい」。昼近くなって日が射し込んできた。携帯電話が鳴る。「ブナ平で昼飯」、とのこと。いやいや出かけて合流し、食後の運動にジャイアントを二回だけ滑り降りて、さっさとホテルに戻った。

最終日は恒例の横手山である。
熊ノ湯からリフトに乗る頃は、まだ横手山は雲に隠れていた。天気は快方に向かうので、山頂でのんびりすれば絶好のスキー日和になることだろう。リフトを3本乗り継いで横手山頂にたどり着いたが、まだガスは晴れきっていない。シベリアの高気圧が張り出してきたので寒気は一級。とりあえずは渋峠へ滑り降りた。雪質は抜群。人も少ないので、スキーまかせでスピードを上げる。実に快適である。しかし、リフトに乗っている時間が辛い。零下15度の世界で、アゲンストの風をまともに受ける。身体を丸めて下を向く姿勢をとっても、顔が痛く、感覚がなくなるほどである。あっさり切り上げ、横手山頂ヒュッテに逃げ込んだ。
熱燗で暖をとってから、ひとり外へ出て板を着け、山頂一帯を歩くことにした。渋峠リフト降り場から右へ、新雪に足を踏み入れる。20センチほど板が沈む。積雪は2m程だろう。処女雪がキュッ、キュッと鳴く。雪に覆われたまばらな樹間に自分のシュプールを描きながら、雪原を進む。気分がいい。横手山神社の鳥居が目の下にある。不思議な光景である。ときどき地吹雪のように強風が雪煙を舞い上げる。小一時間の雪上散策だったが、趣深い。

この後、メンバーに合流して快適にダウンヒルを楽しみ、志賀高原に別れを告げた。湯田中のいさみ寿司で打ち上げ、小布施で買い物の後、東京グループに来年の再会を誓って名古屋を目指した。

帰路、熊ノ湯から振り返る横手山は青空に輝いている。右/栗ちゃん大の字。

西発哺温泉ホテルにて。

2002年横手山パノラマ 2002年記録 2003年記録 
北ア周辺へ戻る 山歩記のトップへ