コアジサイ咲く秋葉山 東濃の山  デジカメ山野草トレッキング
秋葉山 東濃の山
787.6m 岐阜県恵那市

展望のない静かな森に囲まれた山頂には秋葉神社が祀られている。

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秋葉山と周辺山麓の花

林下に一輪だけ見つけた
キショウブとタニウツギ

ノイバラも咲き始めの白は目に痛い。

色が美しい。コアジサイは好きな花。ケツクバネウツギも微妙な色合い。ギンリョウソウも紫がかっている。
山名 秋葉山
標高 787.6m
所在地 岐阜県恵那市飯地
登山日 2004年5月29日
天気 薄曇り
メンバー 2人
参考タイム
05:50 自宅
07:40 東濃林道観察
08:30 秋葉山登山口
09:05 秋葉山頂
09:25 登山口
その後恵那キャンパス、土岐川源流域調査

週末の天気がまた危うい。
土曜は午後から雨になるという予報だが、日本海を通過する低気圧はのろく、前線も長く西方へ延びているので、荒れることはないだろう。早立ちするに越したことはない。日の出前に自宅を出て高速利用で中央道・瑞浪インターから19号に入り、武並を左折。ショートカットで林道をたどったが、先行き妖しい細い道。ナビから道が消え、未舗装になった。やっと一台通れる細い道に枝がしな垂れている。車を傷つけないようゆっくり進んでいると、ミヤマガマズミの奥に黄色く光る花がある。車を降りて分け入るとキショウブが一輪だけ咲いていた。なぜ、こんなところに咲いているのか。辺りには咲いたばかりのノイバラの白花も見つけた。縮れて傷んだ花弁ではない。純白の美しい姿である。
林道を何とか通り抜けて木曽川を渡り、飯地高原自然テント村をやり過ごして進むと、秋葉山登山口があった。左の路肩に車を停めて登ることにする。

林間の静かな山道はゆるやかで、小鳥のさえずりが清々しい。間もなく植林帯に入るが、手入れが行き届かないのか不規則に天を指しているものが多い。山道はまだ枯葉に埋まっている。人気の山ではなさそうだ。この山域では植生に期待できないだろうと思いながら黙々と歩く。徐々に勾配がきつくなる。植林が途切れた明るい斜面にコアジサイを認める。写真に収めてから再び林内の道をたどる。ますます登りが急になる。朝とはいえ、今日は暑い。背中がじっとり汗ばんでくる。ホトトギスの谷渡りが響く。
右が開けて岩が露出しているので登ってみると、眼下に木曽川が蛇行し、どんよりとした空に恵那山がうかがえる。ここが唯一の展望だろう。ルートに戻って歩を進める。枯葉の下に白く光るものがある。この季節にはギンリョウソウが顔を出す。パープル色が新鮮である。登りが緩やかになると突然鳥居が目に入り、山頂に着く。展望はない。静かな山頂である。

賽銭箱に小銭を投げ入れ、柏手を打って深く頭を下げてから一気に下山した。往復一時間の山歩きである。この後、武並の恵那キャンパスへ向かった。


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