山室湿原のサギソウ・地蔵川のバイカモ・五色の滝のイワタバコ デジカメ山野草トレッキング
山室湿原・地蔵川・五色の滝
やまむろしつげん・じぞうがわ・ごしきのたき

集合場所の山東町三島池から伊吹山を望む

山室湿原にサギソウの乱舞
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やっぱり今年の開花は早い。お盆が見頃だろう。昨年は8月下旬に訪れたが。

地蔵川の清流に漂うバイカモ
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地蔵川の水量が多く、清流に埋没しているかと心配したが・・・


五色の滝。暗い沢沿いに咲くイワタバコ
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魅力的な花の色だが、素顔の表現が難解である。もっと柔らかい表情をとらえたいのだが

山名 山室湿原・五色の滝
標高 m
所在地 滋賀県
登山日 2004年8月7日
天気 晴れ
メンバー 東海山野草花仲間
コースタイム
撮影モードのため参考にならず。

山室湿原のミミカキグサ  いずれも写真クリック拡大表示

ミミカキグサ・シロバナミミカキグサ・ムラサキミミカキグサ・ホザキミミカキグサ

五色の滝で出会ったその他の花   いずれも写真クリック拡大表示

ハグロソウ・アリノトウグサ・コマツナギ・ミズヒキ

ナツエビネ・ムラサキニガナ

東海の花仲間が山東町の三島池に集まった。あるぼぼさん、Chieさん、LRさん、Kayoさんと私夫婦。山室湿原には車を停める場所が少ないので、Chieさんのエスティマに乗り換えて一台で早朝の湿原を観察することにする。朝7時の湿原は当然のことながら寝静まっている。人っ子ひとりいるはずもなく、私たち6人の話し声だけが響く。入口に立つとサギソウの白が点々と目に飛び込んでくる。沈黙の世界に戻るのに5分とかからない。不気味な静けさ。6人6様の撮影スタイル。板道にひれ伏す人。腹這い姿勢。仰向けの格好。旬のサギソウは美人揃い。それぞれの好みに応じて狭い板道を占領している。その上を跨ぎながら行ったり来たり。
ミミカキグサはたくさんの種類がある。Chieさんの解説を聞きながらその場所を確認するが、小さすぎて分かりづらい。サワギキョウはまだ花をつけていない。小一時間の撮影モードにピリオドを打ち、観光客で混雑する前の地蔵川を訪ねるために醒ヶ井へ向かった。

醒ヶ井駅の駐車場は無料である。ここに車を停め、地蔵川沿いを歩く。心配が的中。川の水量が多くバイカモは水中に沈んでいる。また今回もダメか、と思いつつ歩いているとあるぼぼさんの大きな声。彼が先回に撮ったロケ場所だけ、バイカモが水の上に顔を出している。6人が岸辺に団子状態で撮影モード。私は靴を脱ぎ、靴下を脱ぎ、ニッカを膝上までまくり上げて水の中へ。清流は冷たいが我慢、我慢。

いったん三島池に戻り、それぞれの車を連ねて奥伊吹に向かう。途中、五色の滝の標識に従い右折して林道へ。5分ほどで滝の入口に着く。また雨が降り出して来た。準備を終えて歩き出す。私は傘を差しながら歩く。あまり歩かない道らしく、整備されていない。雨に濡れた下草が伸びて道を覆い、膝下をまたたく間に濡らす。女性陣はスパッツを付けているが、私は濡れるに任せて歩を進める。ふたつ目の沢沿いの滝筋にイワタバコを見つけたがそのまま進む。なだらかな登りではあるが、降ったり止んだりの林間は湿度100%。身体の中は汗が噴き出している。下り加減に道をたどると水量の豊富な沢筋に出た。丸木橋が流されて、私たちがたたずむ左岸に残骸が横たわっている。仕方がないので浅瀬を選びながら渡渉。膝までの深さ。女性陣は待つように指示し、男だけで偵察に行く。次の沢も同様に渡渉を迫られ、トップの掲載写真、三段の滝まで行ってみたがイワタバコは見つからないので引き返すことにした。
昼食はイワタバコの沢で取ることにした。昼食前にイワタバコ、フシグロセンノウ、ソバナなど一通り撮影し、持ち上げたビールで喉を潤す。それぞれの趣向でオスソワケが行き交う。いつものように笑顔の会話が続いたが、イワタバコのイメージが不完全燃焼のため、また彼女たちにカメラを向け始める。いつの間にか、全員がカメラ片手にそれぞれの思いに向かってうずくまっていた。

欲張って伊吹山へとも思っていたが、既に時間を浪費し過ぎた。伊吹は雲の中で天気も期待できないので、今日の行程はここまでとした。帰路、妻がナツエビネを見つけた。おいしいご褒美だった。

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