坊ヶ峰・湖西連峰 デジカメ山野草トレッキング
坊ヶ峰・早春の花たち
ぼうがみね 445.8m


本坂峠南、鉄塔下から坊ヶ峰を振り返る


稜線に広がる南アルプスの峰々


春の息吹き クリック拡大表示

ホトケノザ・オオイヌノフグリ・ムラサキカタバミ・ハコベ・タネツケバナ

アオキ・同定中?・ドライフラワー?・ウメ

山名 坊ヶ峰 ぼうがみね
標高 445.8m
所在地 豊橋 湖西連峰
登山日 2005年2月12日
天気 晴れ
メンバー 4人
コースタイム
09:40 姫街道・不動滝入口
10:25 本坂峠
10:40 坊ヶ峰/10:50
11:00 本坂峠
11:20 鉄塔下昼食/12:10
12:30 富士見岩
13:00 廃寺跡
14:30 石巻集落
14:50 石巻山登山口



河原さんの車を石巻神社にデポして、4人乗車で本坂に回り込み、旧姫街道・不動滝入口に車を停める。
今日のルートは姫街道を登って本坂峠で稜線に出て、北へ坊ヶ峰をピストンした後、湖西連峰を南下、富士見岩から石巻山へ下る約4時間の山歩き。
 

静寂の旧姫街道は古い時代を偲ばせる石畳みの峠道。ヒノキの美林を縫う道端には青々としたアオキの低木がびっしり生えている。朝の冷え込みは厳しく、緩やかな登り道に白い息が浮かぶ。四人の足取りは軽く、七曲がりを経て本坂峠に着いた。姫街道は峠を挟んで湖北へ下るが、私たちは峠からの稜線を歩くことになる。まずは北へ、坊ヶ峰を目指す。約15分の道のりだが、尾根を一直線に登るので勾配はきつく、アキレス腱がぎゅっと伸びるような体制でゆっくり歩く。自然林の灌木帯は明るく、振り返れば梢越しに浜名湖がうかがえる。古い小屋と祠を回り込むと三角点がある。山頂の視界はないが、明るい日射しが降り注いでいる。

山頂には家族の先客が日溜まりではしゃいでいた。挨拶をすませ、水分を補給して、すぐに下山する。本坂峠を登り返して湖西連峰の尾根を南へたどる。高度を上げていくと左、東側が開け、浜名湖の彼方に富士山が望めるようになる。東の空には雲が湧いていて、富士の姿は優美とはいえない。鉄塔下の風の通らない眺望の日溜まりを捜して昼食をとることにした。

トップの写真の通り、南アルプスの山々が白く浮かび上がっている。定番のカップうどんと握り飯。今回は日溜まりを予想してカップ酒と漬け物が当たった。心地いい稜線のくつろぎ。鈴鹿や奥三河はまだまだ冬だが、温暖な浜名湖にはすでに春が訪れたようだ。
ここを後にして緩いアップダウンを繰り返すと、大きな岩が佇立した富士見岩に着く。道は二手に分かれている。私たちは右手の石巻方面をたどる。まだ花弁は開いてないが、一輪のスミレを見つけた。カンアオイも花をつけているが、種類の同定が難しい。なだらかな道が下りにかかると廃寺跡に出る。

ここから眺める浜名湖は一服の絵になる。おだやかな佇まいだ。老カップルのくつろぐ光景が羨ましくも思える。湖西の主稜線とはここで別れ、石巻山へ通じる林道をたどることになる。途中から豊橋自然歩道が林道を分けているので、山道を優先して林の中のルートを選んでいたが、だんだん怪しげになり、踏み跡はマイナーな赤テープ頼り。一般ルートより南寄りに逸れている。引き返すには徒労が多すぎるので、そのまま下りきった。案の定、車のデポ地点よりはるかに南、はるかに麓へ下り切っていた。
溜池を横切り、集落をやり過ごし、国道へ出て回り込んだが、ここから車道を小一時間の登り返しは辛い。ヒッチハイクを試みるにも車が通らない。野立て看板の旅館に電話して、地元のタクシー会社の電話番号を聞き、タクシーを呼んだ。
1時間のロスタイムだったが、麓道には早春の花が咲き始めていた。

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