愛知川遡行・鈴鹿 デジカメ山野草トレッキング
愛知川遡行 鈴鹿
えちがわ
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ヒロ沢出合の愛知川(神崎川)


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枯 葉

朝明渓谷の晩秋。
「あさけ」と読む。しかし朝明川は「あさあけ」と読む。

山名 愛知川 えちがわ
標高 m
所在地 鈴鹿
登山日 2005年11月19日
天気 曇りときどき晴れ
メンバー 2名(6名)
コースタイム
09:50 朝明渓谷駐車場
11:10 ハト峰
12:20 ヒロ沢出合/13:00
13:40 大瀞
14:25 中峠
15:10 朝明渓谷駐車場

今日はメンバーのすべてにとって最悪の日になった。
朝一番、後続車が朝明渓谷農道で出会い頭の事故。
お次は、先行メンバーが稜線逆行でバラバラ。
恥ずかしい、秋風寂し山歩き・・・。

紀行を書く気にならない山旅になってしまったが、反省の意味も含めて、書き残すべきだろう。グループ行動の基本を、参加者全員が認識しないと、山は危険な存在になる。登山は、どんなに身近で手軽なハイキングであろうと、一歩間違えば遭難につながる。参加する全員が、そのことをわきまえた緊張感を持つべきで、すべてはリーダーの責任に帰すことを考えて行動したい。

晩秋から春先までの山歩きは、落ち葉がルートを隠すので、ルートファインディングには経験者の勘が頼りになる。初心者だけの気軽な行動は慎むべきだろう。人気の鈴鹿といえども未整備なエリアは、テープだけが頼りになるが、冬ルートのテープや、林業関係者のテープもある。不審に思った時点で引き返し、確認したい。

今回の気圧配置は西高東低の典型的冬型。山の天気は不安定であり、例え太平洋側では晴れでも、荒れる可能性がある。この日もしぐれ、雪も舞った。冬期は午後2時までに行動を終了させる計画を立てたい。

【反省点】
●グループは、互いに声が届く範囲内で歩くこと。
一般的には、リーダーがシンガリを歩き、トップをサブリーダーが歩く。トップはメンバー全員のペースに配慮して、バラバラにならない歩き方をするべきである。リーダーは細心の注意を払い、全員の所在確認を怠らないこと。
●分岐点での注意。
トップは必ず、分岐点でメンバーとルートを確認し、リーダーの指示を得て、次の行動に移ること。
●参加者の義務
携行する個人装備に万全を期すこと。ルートマップ、地図、筆記道具は必携。一晩を明かす非常食。ルートは事前に調べて確認しておくこと。他力本願にならないこと。
●リーダーの心構え
全ての責任はリーダーにあり。

今回は、先行の二人が稜線分岐で確認を怠り、右と左を間違えて進んでしまった。足弱の妻と私が遅れたため、分岐〜ハト峰間で大声点呼をしたが反応なく、5分経過後、先に行ったものと信じてヒロ沢出合まで妻を急かせて下った。しかし二人はいなかった。不安が増幅。先行の一人が、ハト峰、愛知川を経験しているので、勝手に先行したとの判断が間違っていた。ここで、もしかして釈迦ガ岳方面に行ったのでは、の疑問が湧いた。釈迦方面から白滝谷を下ったとしたら2時間は遅れる。しかも、あまり利用されないルートなので、迷ったら大変。悩んでいるうちにみぞれ。妻に食事を取るよう指図。付近の人に訊ねても、それらしき心当たりはない。引き返すことも考えたが、妻の脚では返って心細い。2時間待っていたら日が暮れて、こちらが危なくなる。結局、携帯電話で連絡が取りやすい予定ルートの下水晶谷経由、中峠を目指した。急かせた途端に妻が転倒。悪いことをした。二三度ルートを間違えたが、中峠にたどり着いた。電話がつながった。駐車場に戻ったとのこと。ドドッと疲れが出て座り込む。ひと安心。

安易なグループ登山は慎みたい。リーダー失格である。

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