年末の八ヶ岳山麓 デジカメ山野草トレッキング
年末の八ヶ岳山麓


【八ヶ岳山麓の夜明け】
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動物たちにとっては、迷惑なことだろう。
早朝の車の音にびっくりして、鹿が雪の斜面を駆け下りていく。
リスが道路をすばしこく横切り、キジが不器用に逃げていく。
凍結している八ヶ岳横断道路を慎重に運転しながら、
雄大な富士山の、夜明けのシンフォニーを楽しんでいる。
写真を撮ろうと車外に出ると、一瞬で凍える厳しい冷気。
写し取った富士山は、意に反して穏やかなたたずまいである。


【雪に埋もれた高原の朝】

まぶしい朝の陽光も、シラカバ林を通して見ると、ロマンを語りかけている。
凍結した女神湖の湖面は雪に覆われ、動物たちが駆け回る。
暖を求めて入った喫茶店の窓には、零下17度を証明する氷の結晶。


【朝のパノラマ】

清里から富士見高原に入ると、南アルプスが指呼に居並ぶ。

朝一番の赤岳も、雲ひとつない青空に白い峰を輝やかせていた。
八ヶ岳横断道路を茅野側に回り込み、原村を通り過ぎる頃、
蓼科山や北八ヶ岳のパノラマが拡がる。


【雪の日溜まりを歩く】

天気は下り坂。晴れているうちに朝の日溜まり散策。
森の中のカラマツ池を歩いてみた。
ドウダンツツジが雪の中から顔を出し、
ニシキギの赤い実が、浮かぶ雲に話しかけている。


【夕べに朝に】

夕焼けに染まる威風堂々の姿は、赤岳と呼ばれるにふさわしい存在だ。
諏訪富士と呼ばれる蓼科山は、冬には珍しくポッカリ雲の下で穏やだ。
風もない穏やかな雪上漫歩は、時を忘れる贅沢なひととき。


【道草の霧ヶ峰】

別れるにはもったいないお天気に、青空に近い霧ヶ峰に寄った。
ずいぶん遠回りする道草だが、遙かな富士山のおおらかさと
ガラスの冬空に浮かぶ霧氷のカラマツが待っていた。


【八子ヶ峰を目指して】




2005年12月29〜31日
29日 八ヶ岳山麓ドライブ
    女神湖散策
    白樺高原スキー
30日 カラマツ池散策
    八子ヶ峰登山
31日 霧ヶ峰へ道草
    のんびり帰途に

4名。夫婦二組

蓼科東急ハーヴェスト
和食処・蓼の花
八ヶ岳や蓼科山が雲に覆われ始めた。下り坂というのに、陽光は元気である。ダメモトでもいいから、東急リゾート内を奥へ走る。標高1400mの道路は凍結し、雪の道にタイヤが滑る。それでもトレッキングコース西駐車場にたどり着いた。先客は誰もいないが、登山道にはトレースがある。シメシメ。スパッツと軽アイゼンを装着して出発。

10:10 東急トレッキングコース西駐車場
11:50 八子ヶ峰山頂 標高1833m
12:10 雪中日溜まり休憩/12:20
13;10 駐車場

八子ヶ峰は北側斜面が2in1スキー場になっている。リフトに乗れば山頂に出られる。南側は東急リゾートが開け、ハーヴェストのホテルからトレッキングコースが、いくつも作られている。この日は最短の西駐車場コースを歩いてみた。幸運にもトレースがあったので登ることができたが、ラッセルを強いられたら、軟弱隊には無理だろう。積雪は50センチから100センチ程度。踏み外すと膝上まで埋まる。珍しく風もなかったので、至極気分のいい冬山が味わえた。丁度三時間の、雪上散策だった。

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