森の健康診断 ●お宝が眠っている
森林資源は国の莫大な財産


森林資源先進国スウェーデン

日本はスウェーデンに比べて、はるかに多い森林資源を持っています。ところが現実の木材生産量では約1/3です。(下図参照) 山村の過疎化と林業の衰退で、森林資源が放置されている状況です。ご存知の通り、安価な外材の輸入で、林業が成り立たなくなった過去の歴史を今でも引きずっています。ところが近年、世界事情はガラッと激変しました。地球温暖化に対する森林財産の重要性から、輸出規制をする国もでてきました。巨大な中国市場に材木が流れ込み、外材が高騰してきました。

放置されてきた日本の森林資源を、有効活用する時代の到来です。これからの森林資源は、建材用途だけではありません。スウェーデンは、炭素税の導入で第一次エネルギーに占めるバイオマスシェアが20%を達成しています。日本においては経団連の反対で環境税が止まっている状況ですが、温暖化に関するCSRを客観的に判断すれば、時間の問題です。森林資源に関する事業は次の通りです。
1.建築・造園・土木用資材(建材・木工品・外柵・道路舗装など)
2.石油代替バイオマス燃料(木質ペレット・バイオエタノール燃料)
3.温暖化ガス吸収事業(照度管理・間伐・二次林造成)
4.発電設備・暖房器具(発電機・コージェネレーション・ボイラー・ストーブ)
その他



国土の半分は温暖化ガス対象

人工林と二次林の面積は、丁度、国土の半分を占めています。熊や猿などが麓の住民に与える被害の原因は、二次林の高齢化が原因のひとつです。木の実など、二次林の恵みが少なくなったから下りてくるのです。昔は薪や炭の用途として20〜30年サイクルで植え替えられました。今では50年も放置されて荒れ放題です。人工林もご存知の通り、ほとんどは手つかずです。乱暴な言い方をすれば、土砂崩れの原因にならない範囲で、強力なプロセッサを使って一気に伐採、土壌を造成して植え直したほうが合理的に、地球温暖化阻止に貢献できるものと思います。

スウェーデン事情 出典:NPO法人おうみ木質バイオマス利用研究会
フィンランドと同様に、スウェーデンでも一次エネルギー生産量に占める木質エネルギーの割合は大きくなっています(2004年は15.5%)。木質エネルギーを用いる発電は、グリーン認証制度によって支援されています。電力消費者は一定のグリーン電力購入が義務づけられます。グリーン認証制度で義務づけられる電力購入の割合は、2004年度に全電力消費量の8.1%であったのが、段階的な引き上げにより2010年には16.9%になる予定です。木質エネルギー利用が増えているもう一つの理由は、炭素税が石油に課税されますので、それが石油価格の上昇傾向に上乗せされるからです。結果として小さいサイズの木質ペレットを燃料とするボイラーの競争力が非常に高まりました。

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