6月中旬 入笠山
No.001



難度 やさしい
歩程 周回3時間
場所 南アルプス前衛の山
   山梨県
アクセス 中央道諏訪南インター
駐車場/ゴンドラ山麓駅・大阿原湿原
マナスル山荘、山彦荘の駐車場は少ない

ツバメオモト・ヒメイチゲ・サンリンソウ・キバナノアツモリソウ・スズラン・クリンユキフデ

コナシ・クリンソウ・マイヅルソウ・ツマトリソウ・ベニバナノツクバネウツギ


● 野山の花は愛でるもの けっして摘まないで下さい ●




大阿原湿原
【入笠山】初夏の適期 6月初旬〜中旬

スズランが満開を迎える時期は、年によって一週間前後ばらつくことがあるので、事前に富士見パノラマリゾートのホームページで確認するといいでしょう。中央道、諏訪南インターチェンジから車で約10分、ゴンドラの山麓駅に着く。ここから林道を車で上がることもできます。森林浴を楽しみたい人は、途中の大駐車場から1時間強の歩きで入笠湿原に出ることもできます。一般的には大阿原湿原駐車場に停めて、入笠湿原まで歩き、周回してマナスル山荘登山口に回り込み、入笠山を登って大阿原湿原に戻ると、この山域の植物がほとんど観察できます。歩程は3時間。野草観察に熱中すると、5時間は必要になります。足弱の人は、山彦荘手前駐車場に停めることも可能ですが、10台程度しか停められないので、早めに出かけて下さい。

大阿原湿原駐車場から舗装されている林道を歩きます。カラマツの美林を見ながら足慣らしです。左に入笠山登山口がありますが、そのまま林道をたどると、左にお花畑への道があります。クリンソウの真っ赤な絨毯とスズランを愛でながらマナスル山荘を経て、山彦荘から入笠湿原に入ります。山に囲まれた湿原には、板道が整備されています。シロバナヘビイチゴの白色が湿原を埋め尽くしています。少し下り気味に行き着くと、スズランが密集して群落を形成しています。クリンソウやコナシも満開です。板道を周回すると、小さなズダヤクシュ、オオヤマフスマ、テングクワガタなども観察できます。充分堪能したら、マナスル山荘まで戻って下さい。

入笠山の登山口付近には、ツバメオモトやシロバナエンレイソウを見つけることもできます。ここからはちょっときつい登りもありますが、ツマトリソウ、ヒトリシズカ、フタリシズカ、ベニバナノツクバネウツギなどを愛でていると疲れも忘れます。登り40分で山頂に到着。入笠山1995mはアルプスの展望台。広々とした山頂一帯の雰囲気を楽しみながらお昼ご飯でも食べて下さい。

山頂から大阿原湿原まで下ります。途中のカラマツ美林は見事です。鼻歌でも歌いたくなる新緑の中を気分良く下ると、往路で歩いた林道に出ます。ここから大阿原湿原駐車場にもどり、ゆっくり湿原を散策します。ヒメイチゲが一輪、珍しいサンリンソウも咲いていました。せせらぎ沿いのニリンソウ群落は絵になります。レンゲツツジもちらほら咲きかけています。森の中には小さくて可愛いコミヤマカタバミが咲いています。木陰で隠れん坊でもしているように・・・。

ツバメオモトやクリンソウの勢いがなくなる頃にスズランが満開を迎えます。同時に全部が見られる時期は一週間も続かない。上に掲載した花が、すべて見られることは数少ないチャンスといえます。春が遅く、一気に夏を迎えるような年がチャンスでしょう。2006年は、その年かもと期待しています。


参考サイト
富士見パノラマリゾート
僕の記録
●2005年6月18日 入笠湿原・大阿原湿原
●2005年6月04日 入笠山と大阿原湿原
●2004年6月06日 入笠山と入笠湿原


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