●決算書は主に、複式簿記の貸借対照表(B/S)と損益計算書(P/L)で経営状態が分かるようになっている。
しかし、これを社員に公開しても、理解できる人がいるかどうか。経営陣でも、ほとんどの場合は右下の数字結果だけで判断し、あとは深く知ろうともしない。多くの中小企業社長は、経理ごとを奥さんや顧問税理士任せで、「今年も赤字か」で、中身を精査しない。というより、面倒臭いので知ろうともしない。結論から言えば、決算書の読めない社長や経営陣は多い。
前置きが長くなったが、経営状態を決算書で社員に理解させることは至難である。しかし経営計画は数字に落とし込まないと具体性に欠ける。従って、社員や管理者が理解できる表を作る必要がある。最も理解しやすいのが、本業の収支だけで表す損益計算書である。
(収入)−(支出)=利益
これを損益計算書で表すと、
収入=売上高、支出=費用、利益=営業利益になる。
費用は変動費と固定費に分けられるので、
(売上高)−(変動費+固定費)=営業利益。
一例
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科目 |
金額 |
備考 |
| A |
売上高 |
10,000,000 |
本業の売上 |
| B |
変動費 |
4,000,000 |
売上原価。売上に比例して変動する。外注費、材料仕入費、労務費など |
| C |
粗利 |
6,000,000 |
A−B 売上総利益。粗利率は一定になる。この場合は60% |
| D |
固定費 |
5,000,000 |
販売費及び一般管理費。人件費、地代家賃、光熱費、旅費交通費など |
| E |
営業利益 |
1,000,000 |
C−D 本業の利益 |
営業利益は理解できるが、経常利益は社員にとっては理解しづらい。事業計画は、基本的にはこの科目で作ることにする。
●三ヵ年中期事業計画の作り方
事業計画の数値は、直近の決算書を基準に五つのフレームに分けて算出し、それを合算する。
1.既存事業継続値
既存事業をそのまま継続する時の値。売上は減少傾向にある
2.カイゼン戦略値
PMマトリクス0フレームの変動費、固定費の節減努力値を出す
3.製品差別化戦略値
製品差別化努力で、既存顧客からシェア・収益アップできるか
4.新規開拓戦略値
新規顧客を獲得する売上高。費用は販売促進広告費など
5.新事業戦略値
中期計画になる。先行投資が必要だが、売上はミズモノ期待値
※5に関しては、確実性のない戦略の売上は期待しないこと。計画値が根っこから崩れる。ただし、銀行融資交渉用には有効になることもある。
変数として、固定費に含まれる人件費がある。新規採用などを考慮すると、人材数で固定費を増減する。また、定期昇給なども考慮すること。
設備投資や運転資金の融資に関しては、この表には入れない。ただし、融資返済は発生するので、キャッシュフローとして返済に値する営業利益を確保する必要がある。
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◆解説ページ

◆A4タテサイズ テンプレート
事例を参照しながら書き込んでいくと、下のテンプレートにコピーされて完成します。
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