中小企業の経営戦略(経営計画)

経営戦略のキーワード


37.立場で異なる理解すべき数値


◆経営者と管理者が知るべき数値は異なる

管理者や社員に決算書の読み方を教えている企業がある。時間がもったいない。決算時の年に一度の研修では身につかないし、必要ない。翌年、理解されているかテストしてみれば分かる。「流動資産とは何か?自己資本比率は何%か」。1人でも答えられたら、言いたい。「自分の業務に専念しなさい」。


◆決算書と利益計画書


経営者や経営陣が決算書を読めない場合は深刻である。

事実、決算書を読めない経営者が多いことには驚きである。

益出しの理屈、理論なしに経営を続けられる時代ではない。市場縮小、デフレ、衰退期に突入したビジネス環境では、コスト削減が最重要戦略である。決算書から戦略が浮上しない経営者や経営陣は役に立たないので、即刻退陣するか、改心して遮二無二勉強すること。



管理者は、利益計画書を理解すればいい。

管理者や一般社員は益出しの理屈を理解すればいい。決算書なら、損益計算書の営業利益まで理解すればいい。営業利益は、本業の利益だから、自分たちの努力目標がはっきり分かる。

 (利益)=(売上高)−(費用)

 (営業利益)=(売上高)−(変動費+固定費)

管理者は、営業利益を出す工夫をすればいい。あとの財務は経営陣に任せておけばいい。営業利益を出しているにも関わらず、業績が悪いのは、経営陣の責任になる。どれだけの営業利益を出せばいいかは、経営陣が目標値を設定する。

管理者の理解すべきこと
1.売上高の向上
2.変動費の低減による粗利の向上 (粗利)=(売上高)−(変動費)
3.固定費の節減による利益確保 (営業利益)=(粗利)−(固定費)

利益計画書の設定項目は、売上高、変動費、粗利、固定費、営業利益だけでいい


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◆損益分岐点を出す

赤字でも黒字でも、財務の基点は損益分岐点になる。営業利益がゼロになる売上高が損益分岐点である。決算書の数字を下記の式に当てはめて、損益分岐点を出してみる。それを基準点として、どれだけの利益を出すか。



必要とする営業利益額が決まったら、上の式の固定費に、営業利益をプラスする。当然ながら、損益分岐点は上昇する。それを目標売上高として達成すれば、設定した営業利益が確保できる。


根拠ある数値設定が、作戦行動を促す戦略の基本である。






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