アズマイチゲ、キクザキイチゲ、フクジュソウの藤原岳 デジカメ山野草トレッキング
藤原岳 鈴鹿
ふじわらだけ 1120m

バイケイソウの芽生え

花の写真はクリック拡大表示

ヒトリシズカ

アズマイチゲ、アオキクザキイチゲ、フクジュソウ、ヒロハノアマナ、タニギキョウ

ミノコバイモ、イチリンソウ、チャルメルソウ、エイザンスミレ、シハイスミレ?、ヤマエンゴサク

山名 藤原岳
標高 1120m
所在地 鈴鹿
登山日 2004年4月18日
天気 晴れ
メンバー 3人
コースタイム
07:40 聖宝寺駐車場
08:50 五合目
10:55 藤原岳避難小屋
11:05 稜線昼食/11:55
12:25 天狗岩/12:40
15:05 聖宝寺駐車場

昨年は雪のフクジュソウ、一番咲きを求めて歩いた。今年は青咲きのキクザキイチゲにお目にかかりたい。石田さんと二人、聖宝寺駐車場に7時半に着く。さるぼぼさんも間もなく着いた。今日の山歩きは3人である。聖宝寺の山門階段を登る。鮮やかなシャガが出迎えてくれる。参道には山野草が移植されていて、目を楽しませてくれる。イチリンソウ、ニリンソウ、ユリワサビ、チャルメルソウ・・・。

本堂を左から回り込み、登山道に合流する。ここから五合目までは森林帯の登りだけで変化はなく、花もスミレだけの単調な歩きになる。一部、登山道が崩壊して沢筋に出る道を閉ざし、急斜面に高巻きの道が作られている。人気の山もこの時間は静かであり、ときどき静寂を破る鳥たちのさえずりが、一層、山の朝の雰囲気をを盛り上げている。しかし、暑い。さるぼぼさんが半袖Tシャツ一枚になる。石田さんも半袖に。暑さに強い私も、五合目でベストを脱いだ。昨夜の痛飲でやたらと喉が渇く。水分を充分補給しつつ登る。この辺りから山野草が目に入ってくるが、お目当てのものがない。息の長いフクジュソウはまだまだ健在だ。イワハタザオ、ニリンソウ、ミヤマカタバミ、ヒトリシズカなどが咲いているが、ヒロハノアマナは首部を垂れてまだ眠っている。
咲き始めのヒトリシズカを主題に撮影タイムを取る。名前の由来をテーマに試行錯誤の三十分。難解なテーマであり、なぜ「一人静か」なのか悩んでしまう。その写真をトップに三題選んでみた。昨日初めて撮ったミノコバイモが、ここにも咲いている。地味な花だが、興味深い姿をしている。8合目で大貝戸の道を合わせ、更に登る。さるぼぼさんのアクシデント場所を通り過ぎる。この辺りの春先は危険である。登山者が多い割に登山道の整備が行き届かない。もろい地質のせいで、手が付けられないのだろう。だんだん視界が広がり、木々も低くなると避難小屋は近い。今日は展望丘には登らず、天狗岩へ向かう。小屋の右手を登り、主稜線を北上して昼食の場所を求めた。この辺りのヒロハノアマナは、強風地帯の所以か茎が短く、花弁を天空に開かせている。可憐な彼女のイメージではないが、今が盛りと咲き競っている。食後に天狗岩までひと歩き。フクジュソウも黄金色に輝いているが、この時期に見ると新鮮な印象がない。一輪だけアズマイチゲを見つけてくれたのでカメラに収めたが、念願の青咲きイチゲは見つからなかった。小屋近くでかすかに青味を帯びたキクザキイチゲを見つけたので、それも記念に掲載しました。避難小屋はすでに人混みの中。私たちは一気に下山した。


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