サハリン植物調査隊-2 森と自然を守る人たち
サハリン・ユジノサハリンスク

稚内から航路でコルサコフ、送迎バスでユジノサハリンスクへ

外国航路を歓迎してくれる太陽と青空

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サハリン最初の夜
ロシア料理店スラビヤンカ

民族家具のカウンター越しにサービスする笑顔の素敵な娘たち
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レストランで夕食前のメンバーを撮る


インデックス リンク
2005 8
No.1 03日 名古屋→稚内
No.2 04日 稚内→サハリン
No.3 05日 黒川湿原
No.4 06日 トゥナイチャ湖
No.5 07日 チェーホフ山
No.6 08日 リュトカ川支流遡行
No.7 09日 博物館とガイド
No.8 10日 サハリン→名古屋
資料編-1 サハリン行動マップ
資料編-2 サハリン花辞典
◆行程 8月4日
天気 晴れ
終日行程 稚内→コルサコフ→ユジノサハリンスク
08:55 氷雪荘発
09:05 国際旅客ターミナル
09:55 稚内出航
17:30 コルサコフ着
18:30 コルサコフ発
20:00 ユーラシアホテル着

◆サハリン(樺太)
ロシア・サハリン州
宗谷岬から、わずか43Kmの至近距離。南北約948Kmで、面積は約北海道の90%。人口は約70万人。

◆コルサコフ
サハリン州三番目の都市で人口約5万人の港湾都市。旧大泊。ユジノサハリンスクまで約40Km。

◆ユジノサハリンスク
州都で人口約18万人。旧豊原。
私たちはここのユーラシアホテルを拠点に活動しました。
 
スーツケースが多く重いので、タクシーを四台予約して国際旅客ターミナルへ。出国手続きを済ませてアインス宗谷に乗船する。日本時間で9時50分に出航。旅客は少なく、二等船室はゆとりのスペースでくつろげる。自販機のサッポロ生350mlは100円、天然水は150円。5時間半の航路で何本飲めるか。波は静かで船の揺れは感じない。間もなく昼食の幕の内弁当が配られた。

5時間半は長いようで短い。メンバーとの歓談、飲食、昼寝、デッキの散策、予定のチェック、入国審査書類の書き込みなどで時は瞬く間に過ぎた。
現地時間は2時間遅れになるので、17:30にコルサコフ港接岸。まだまだ真っ昼間の明るさである。下船すると大型バスが入国事務所まで運んでくれる。ここの審査で時間を取られる。小一時間は費やす。

ここを無事に通過すると、ジャケットを着たガイド、ワシリさんが笑顔で迎えてくれた。20人乗りの古いマイクロバスに乗り込んで、ユジノサハリンスクへ向かう。

コルサコフの寂れた埃っぽい家並みからユジノサハリンスクの幹線道路に入ると、バスは次第にスピードを上げる。現代自動車の年代物であるが、100キロ近いスピードを出しているようだ。運転手の胴回りは1mはあるかも。

道端では、所々で地元のおばさんたちが店開きをしている。商売っ気はなく、もっぱら井戸端会議に熱が入っているようだ。バスが停まって窓から見物。キノコ、トマト、イチゴなどなど。

途中、両替所に寄ってルーブルに換金する。全員1万円ずつ会計に預けて共同の金銭処理をすることにした。私設の両替所は夜遅くでも開いている。
1ルーブル=約4円。
この後、これから一週間滞在するユーラシアホテルに入った。ユジノサハリンスク鉄道駅の右隣にあり立地はいいが設備は二流。いわゆるビジネスホテル並みで、フロントカウンター前のエントランスに設置されているソファーは、くの字で5人が腰掛けられる程度。二人乗りのエレベーター前には、目の鋭いガードマンが突っ立っている。

時間も遅いので、割り当てられた部屋に荷物を置いて、夕食に出かけることになった。この旅はすべての食事付きで計画を立ててもらった。すべてはワシリさんに任せてある。
初日はバスの送迎で、ロシア料理のスラビヤンカ。カントリーソングを聴かせてくれるが、音がデカク会話の邪魔になる。ちょっと有り難迷惑か。


メインディッシュはペリメーニェといって、餃子と豚肉入りのスープをパン生地で蓋をして土釜ごとオーブンで焼き蒸すようだ。ボルシチの後に出たので、胃袋に余裕がなく、半分以上を残してしまった。

【食事メモ】
メインは昼食だが、この日のディナーはお初なので、フルコースとなった。一般的に前菜はキュウリとトマトが多く、必ずと言っていいほどマヨネーズが使われている。生野菜だけの時もあるが、塩が出てこないので要求しましょう。塩は天然塩で、日本の食卓塩とは異なるため、湿気で固まっていることが多い。爪楊枝でほぐしてから振りかけましょう。ヨーロッパと異なり、爪楊枝が用意されている店が多い。
スープはボルシチが出てきました。赤カブ、ジャガイモなどの野菜とミンチ肉で煮込んだ、口当たりのいいボリューム満点のスープ。赤い色から唐辛子を連想しますが、味はマイルドです。私はルーマニアのグーラッシュスープと並んで、これが好きで、志賀高原横手山に登るときは、山頂ヒュッテの名物ボルシチを必ず食べています。
メインは写真の前出ペリメーニェ。一般的にはパン生地でおおわず、アッサリと食べます。
デザートはブルヌイ(クレープ)。濃厚なハチミツがかけてあったので、その味だけの味覚が口に残ってしまった。フルーツでフィニッシュ。

※ここの生ビールは特筆もの。しっかり冷えているし、ドイツビールのような喉越し。
 他では時々、冷えていないビールが出ます。そんなときは諦めて下さい。
※ボルシチのお土産。アインス宗谷内で、ボルシチの缶詰を販売しています。
 600円と高価ですが、これも逸品です。きっとお土産に喜ばれます。

名古屋→稚内稚内→サハリン黒川湿原トゥナイチャ湖チェーホフ山リュトカ川博物館とガイドサハリン→名古屋
サハリン行動マップサハリン花辞典


カメラ片手の山歩き